大手セキュリティサービスの子会社に勤務する瀬名は、シェーグレン症候群と線維筋痛症という難病を二つ抱え、両親や周囲に理解されず普通の生活を送れない孤独感を抱えていた。 一方で怜は異母兄弟の高臣に仕えながら、天才エンジニアで容姿端麗と他人より優れていることや出自が原因で世間から孤立していた。 そんな瀬名と怜は自然...
知らなかったんだ。人を愛すると言う事がこんなに切ないなんて… 知らなかったんだ。運命というだけでは、どうにも出来ないこともある、と言う事を。 Ωの要は運命の番として結ばれた両親に憧れ、自分も運命の出会いをと、両親が出会った高校へ願掛けの様に入学した。そこで出会った初めての恋。 果たしてこの恋は運命の恋なのか...
小谷圭輔、高校二年生。成績中の上、顔普通、運動は少し苦手だが性格は優しい。 そんな彼には秘密があり、中学三年生の許嫁がいる。 名前は飯塚紗綾。子供の頃から仲が良く、紗綾とはよく一緒に遊んでいたので、女子の扱いに慣れている。 だから、彼は校内の女子達にもてる。 そして、中条美咲、市原晴美、京本明美の校内トッ...
お料理が得意な女子高生、午空瞳。 彼女は、肉食系吸血鬼のお腹を満たす為、今日も弁当にもつ煮を詰める。 風変りな高校生男子、日向当夜。 恋人である瞳を愛す彼の、一生の決意とは……。 ――現代に生きる吸血鬼の僕は、愚かで一途な恋をしているのだ。 他サイトでも掲載しています。同一作家作品です。
自身を精神的死体状態から救ってくれた恋人の死から約十年、呼び名をカヲルと変え、細々とキーボード弾き語りの音楽活動をしていた彼女をセミプロだが天才ドラマーのタオが拾う。タオの音に惚れ込んだベーシストのムラサメとともに、やがてロックバンドSDPを結成。バンドメンバーを初め、大勢の人々に助けられながら、カヲルの表情に...
九月の土曜日、誰にも見えない折れた翼の持ち主である十四歳の『ぼく』は「自分は死体だ」といい放つ少女ディーと出遭い、彼女には翼が感じられること、またこの世に残された霊さえ感じ取れることを知る。別れ際、ぼくが次に会う約束を願うと「奇跡にしようよ!」とディーがそれを封じる。やがて最初の奇跡が起こり、二回目の奇跡が起こ...
わたしは弟の凪(なぎ)が好き。その感覚はとっても微妙。だからわたしは自分でもちょっとヤバイんじゃないかと思うときがある。もちろん凪さえしっかりしていれば何も起こるはずがない。そう信じている。それに凪には彩音という可愛い彼女がいるし……。
健(たける)と日向(ひなた)は幼馴染。双子のような関係だ。相手の心さえ読めてしまう。第二次性徴期に健が日向に恋をする。けれども日向は恋をしない。それで関係が崩れてしまう。元には戻れないほどに変わってしまう。健はドンファンのような青年に育ち、日向は男遊びを繰り返す。が、やがて健はその生活を捨て、自分を一途に好いて...